2002年02月02日 土曜日 16:17:39 TITLE:外相はやっぱり政治家の仕事でしょ。

緒方貞子さんが外相を断わりました。正直言って私はほっとした。 決して緒方さんが、外相として役不足と思っているのではありません。 緒方さんには、純粋な「外交」を今後も続けて欲しいと思っているからなのです。 だって、「外相」のオシゴトは、外交だけじゃないんだもの。 外務省のエリートお子ちゃまおやじたちに、「税金はみんなのお金ですよ」「ひとのお金を勝手に使うのは泥棒ですよ」なんてことまで教えなきゃいけないわけだし。 それに、「外相」の立場では、これまで緒方さんがやってきた純粋な「外交」はできないよね、きっと。 カンボジアの難民の人たちをタイに移動させた時の話。最初は「運ぶのは人間だけで、犬や猫は連れていけない」と決まっていたらしいのだけど、この件に対して緒方さんは「(本当に貧しい生活の中で)自分の食べ物を削って飼っているんです。単なるペットではなく、家族の一員を連れて行かないなんて」と激怒し、組織を動かしたというエピソードがある。私は、これを見たとき緒方さんは「物事をまっすぐに見る人」、そして「決めつけない人」だという印象を持った。そんな緒方さんのまっすぐさを「外相」という肩書きがじゃましてしまうのではないかしら。だから、緒方さんにはこの先も、まっすぐな「外交」を続けて欲しいと思うのです。 また、アフガン復興会議も、「本当に大切なこと」をわきまえた上でのリーダーシップをとっていたように思う。 外相はやはり政治家の仕事。そういう意味では、真紀子女史にはぜひ復活して欲しいのだけど。一時の感情とかメンツで「リベンジ」とか「巻き返し」はして欲しくないなあ。テレビでは、「真紀子更迭は失敗」「小泉は命取り」と繰り返していますが、話だんだん逸れてない?「なんでNGOの参加を妨害したのか」とか「川口新外相は何をしたらいいのか」の方が全然大事じでしょ。 それはそうと、真紀子さん、はらわた煮えくりかえる気持ちはお察し致します。でも、冷静に「一番大切なもの」を見失わないよう、お願いします。

2002年01月31日 木曜日 12:47:52 TITLE:昔ながらの・・・

個人的にねえさんは鈴木宗男氏が嫌いです。下品だから。 「権力とお金大好き」という品のなさが顔に表れているよね。 かつての渡辺ミッチーを彷彿させる下品さだと思う。 昨日の夜のニュースで「真紀子更迭」の続編をやっていた。 鈴木氏は現職を辞任したということだから、 小泉さんの「ケンカ両成敗」の筋を通 したということであろうが、 結局真相は藪の中だよね。 念のため言っておくけど、 この「真相」というのは、「誰が言った言わない」「誰が悪い」のことではないよ。 ここでの真相とは、「なぜ、政府は最初アフガン復興会議にNGOを参加させなかったのか」ということ。というより「なぜ鈴木宗男は妨害をしたのか」なんだけど・・・。 うん?これって早い話が「臭いものにはフタをする」という従来のやり方と 変わらないということか・・・。 ニュースでは街の声も聞いていたけど、圧倒的に真紀子さんの味方の方が多かった。 どんよりした世の中で、人々は「風穴」をあけてくれる人を待っているのね。 小泉人気、真紀子人気の大元だよね。 そこで小泉さんが「従来のやり方」をしてしまってはだめじゃん、ってことなのか。 考えてしまったけど、真紀子氏はやっぱりやり方がへた。 もう少し勉強して、大人になってから復活を願いたい。 小泉氏も、ここで終わるのではなく、あなたのやり方で真相をクリアにしてね。 と思うのでした。

2002年01月30日 水曜日 18:55:41 TITLE:「メンツ」を気にする人々

先週から「言った、言わない」「誰々さんが悪い」なんて、小学生のケンカのようなことをやっている国会。我々の血税でお金をもらっている人たちが「何やってんだろ」みたいな話をしていたら、「彼らは『メンツ』で生きてる人たちだからね」と彼に言われた。聞いた時は「メンツねえ」となんだかわかるようなわからないような感じだったけど、「野上&真紀子更迭」のニュースで、とっても納得してしまった。スポーツ紙では、「真紀子逆襲」なんておっかない文字が乱れ飛んでたけど、小泉さんの決断はまさに「メンツを立てた」決断だったと思う。だって、野上氏を小泉首相自ら更迭したのは一応田中真紀子のメンツを立てたとも言えるだろうし、真紀子さんを更迭したのは鈴木宗男議員や外務省のメンツを立てたとも言えるしね。 小泉首相が動かなければ、田中真紀子は当然野上氏を更迭し、鈴木宗男議員を引っ張り出して、自分の気が済むまでやっていただろうから、正しいのではないかと思う。 でも、やはり、小泉さんは自身のメンツのためにやったのだろうな、とも思う。個人的には私は田中真紀子さんは嫌いじゃないし、どちらかと言うと応援していた。しかし、まだ「プロの外相」ではなかったし、「気持ちは分かるんだけど、冷静な対処のできないオバさん」になっていて、小泉さんもさぞ扱いに困ったことでしょう。でも内閣の人気維持のために、世の女性に絶大なる人気を誇る真紀子さんをクビにするのは避けて来たけれども、一方で「真紀子ごときもコントロールできない」というレッテルはメンツが立たなかったろうしね。テレビで見ていて、傍若無人な真紀子かあちゃんを「いつもうちのがすんませんね」と言ってる穏やかな小泉のお父さんのように映ってたから、この決断は「あっ、ついに父ちゃんが怒った」的でなんだか笑えたりもした。もちろん、他にもいろいろな計算があってのことだろうけど。今回の件、私は小泉さんが「我がメンツを立てた」決断であってほしいと思う。 そうそう。今度は、「女性の涙は」発言に女性議員がヒステリックになっているらしいけど、勘弁してほしいなあ。そういう人が「30過ぎの女はコワイ」という見方を一般 化させているんだから。これはこれで、彼女らのメンツなんだろうけど。

2002年01月27日 日曜日 00:15:45 TITLE:女の適齢期

各国から45億ドルを集めた「アフガニスタン復興会議」。この成功の立て役者と言われているのが議長を務めた緒方貞子さん。現在74歳。普通 なら孫たちに囲まれ、のんびりと過ごしているトシだよね。 緒方さんは前国連難民高等弁務官。この話が来たときは63歳になっていたけれど、「親も看取った。子育ても終わった。今ならできる」と決心したのだそうです。 日本に限らず、女性は結婚したら自分の時間がとれなくなって、夢を諦める人が多い。子育てを終えて、時間の余裕ができても、「この年齢では」とふたたび夢を追いかける人は少ない。緒方さんの場合、名門の家柄の出身(ひいおじいちゃんは犬飼毅氏)、理解ある家族という恵まれた背景はあるけれども、やはり私は拍手を送りたい。だって、どんなに恵まれていたって、本人の強い意志と情熱がなければできないことだもの。やればできることでも、一歩踏み出す勇気がないときに、「トシだからできない」「金銭的事情でできない」「遠いからできない」って「何かのせい」ついついしちゃうからね。普通 は。 それから、逆のことも考えた。今、三十路のねえさんですが、まだまだやりたいことたくさんあるし、自分のポジションにも満足していない。「だから結婚しない(できない?)」というののは、世間への見栄と同時に本音でもある。結婚したら、子供を産んだら、田舎に帰ったら、やりたいことができなくなってしまうのではないかという不安は大いにあるわけです。でもね、緒方女史のことを知って、結局はそのハードルを高くしているのは自分自身なんだなあ、と改めて思ってしまった。やりたいことは50になっても60になっても意志と情熱さえあればできるわけです。 逃げること、言い訳すること、もうやめよう。できるだけ。

2002年01月23日 水曜日 10:21:36 TITLE:基本中の基本。だけど忘れがちなこと。

「久々のカリスマ誕生」って感じで ひとみねえさんの心を躍らせる人が登場。 そう、来日中のアフガニスタン・カルザイ議長。 ハンサムでおしゃれ。柔らかい物腰にはほれぼれ。 原稿の棒読みでなく自分の言葉での会見、さらには流ちょうな英語には思わずうっとり。すっかり、ワイドショーおばさんと化しているのだ。 ところで、彼の英語の会見の時、 「英語しゃべっているよ。すげえ」と驚いてしまったのですが、 こう思ったのは私だけ? 「アフガン=貧しい国」というイメージがあるし、 中東の人々が英語をしゃべるというのもカルチャーショックでした。 でも、考えてみたら、政府の要人なわけだもの、 最高の教育を受けているのは当然なわけよね(実際インドで教育を受け、アメリカに十数年暮らしていた)。 日本と違って、ちゃんと語学教育を受ければ、 母国語以外の言語をしゃべれてあたりまえなのに。 そんな偏見を持ってしまった自分に驚いてしまった。 そして、もしかしたら、 豊かな国日本人として、貧しい国アフガンに対して、 対等に思っていてなかったのではないだろうか。 そして、未だ「対岸での出来事」意識なのです。 私の大好きなコピー 「国境の向こうにも同じ花が咲いていた」 という言葉を思い出しました。 すごく基本的で大事なことを 私たちは忘れているのではないでしょうか。
2002年01月22日 火曜日 09:38:28 TITLE:親を看るということ

ねえさんぐらいのトシになると、友達との会話にかなりの割合でこの話題が出てくる。 20代のころは、「まだ先のこと」と思っていたけど、あっという間に三十路だし。 自分がトシをとるスピードにも驚くけど、それ以上に親の方はビビっているわけだ。 看る側も看られる側も元気なまま老いるに越したことはないんだけど、 そう思い通 りにはいかないのが現実だしね。 ついこないだも友達とそういう話になって、熱い論議になったんだ。 3人(男2、女1 全員独身)で話していて、結論からいうと3人とも 「親の介護はしたい」。 でも、話を続けると微妙にズレがあったのだ。 一人は「自分自身の手で」、 もう一人は「最終的にはお金で解決する」。 私も気持ちとしては前者だけど、現実問題として、介護する間も収入は必要だから、 後者もあり得ると思っている。 たまに芸能人でも「親の介護をしました」っていう人がいて、 「偉いなあ」と思う一方で、 「ある一定の期間働かなくてもよいのはすごい」と思ったりもする。 また、何人か兄弟がいて「誰が看るか」という話を聞いたりすると、 一人っ子で独り身のねえさんは「協力しあえる人がいていいな」とも思う。 さあて、どうするか。 まずは貯金か?
2002年01月17日 木曜日 18:53:51 TITLE:どちらがほんとの「自由}?

あなたにとって「自由」ってなんですか? 同じ日本人でも、年齢や立場、現在の状況によって、答えは違うでしょう。 アフガニスタンの女性の場合・・・ タリバン全盛期、アフガニスタンの女性は「学校に行ってはいけない」「仕事についてはいけない」そして、「顔を見せて表を歩いてはいけない」という多くの禁止事項ありました。イスラム教の場合、女性が肌を見せてはいけないのが一般 的なようですが、タリバン政権下のアフガニスタンの場合は特に厳しかった。とはいえ、タリバン政権崩壊後、アフガンの女性にも少しだけ「自由」が許されるようになりました。学校に行く、仕事に就くといったことが許されると同時に、「顔を見せる」ことも自由になったのです。でも、まだまだ多くの問題を抱えています。 「顔」を見せて歩くことで、男性に好奇の目で見られたり、ストーカーもどきの被害に遭ったりするのです。アフガンの女性にとっての「自由」「解放」はまだまだ先の話のようです。でも、それを手に入れたときの喜びは大きいだろうな、なんて少しだけ考えてしまいました。 お金さえあれば何でも手に入るという「自由」と引き替えに、「感謝」や「満足」という気持ちをなくしてしまった日本人。もしかしたら、「小さな幸せ」を手に入れる「自由」を失っているのかもしれません。
2002年01月10日 木曜日 10:36:10 TITLE:衣替え

新年を迎えてこれまでの「あねごんのつぶやき」から、「hitomizm」とタイトルも換え、模様替えもいたしました。気持ちも新たに、世相を斬っていくので、これからもよろしくお願いします。正月太りとぼけでまだ頭に切れが戻りません。本格復帰は来週からね。他のコーナーはやってますから、そちらはよろしくね
2001年12月07日 金曜日 11:09:15 TITLE:幸せの基準

最近、ある有名ミュージシャンの取材をした。少女のようなPureさと芯の強さを持っていて、そこはかとなく「育ちの良さ」を感じさせる人だった。ただ、誤解しないでほしいんだけど、この場合の「育ちの良さ」っていうのは、彼女が「深窓のご令嬢」だって言う意味ではない。いい家族に囲まれて育ったという意味。また、フワフワしていて、世間知らずだってことでもない。自分の考え、自分の居場所についてはちゃんと悩み、乗り越えた人だと思う。 何よりも魅力的に見えたのは、自分の居場所を、誰かと比べたり、世間一般を基準にしてないとこころかな。そこは見習いたいと思う。 画一的に育てる日本の社会では、幸せの基準が「人より上」とか「標準」って人、多いと思う。だから、ブランドものが流行っているんだろうけど。また、ブランドものが流行ったりする風潮について、やたら「否定」する人っているけど、それも、なんだかな、って思う。正直言って、「ブランドもの追っかけるような女は」って小馬鹿にする人って、「自分が正義」みたいな言い方する人多いし。かっこつけずに「自分はあまのじゃくだから」って言っちゃえばいいのにね。「自分は自分」って思っていたら、評論たれないよ、きっと。といって解釈たれている私がいるけど。

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